tomokoの音楽暦 第26回 「ハリウッドのゴスペル練習」
私がロサンゼルスに住み始めた年に、
ある女性ゴスペルシンガーに出会った。
彼女は白人でとても身体が大きかった。
同じように心も広く(笑)
日本からきた私の歌を聴いて
とても気に入ってくれた。
私をいろんなところへ連れていってくれた。
気さくな彼女だった。
ある日、ハリウッドの練習に参加してみないかと誘われ、私は
ぜひ行ってみたいというと快くその練習に連れて行ってくれた。
その時、住んでいたのはロサンゼルスの東側で、
車で一時間ぐらい走るとハリウッドだった。
その練習場所は、学校の体育館。
入ってみると、体育館の真ん中にアップライトピアノが
ドーンとあって、それを囲むように人々が集まっている。
主に黒人、若い人もいれば、子供達、お年寄り、老若男女だった。
そこに白人と日本人の私達が参加する。
へんな光景だったかもしれない。
でも、みんな快く私たちを迎えてくれた。
おじいちゃんがピアノを弾き出す。
とってもうまい!
みんながその場でリズムを感じながら、時には、手拍子を
いれたりしながら、大きな声で歌い出す。
おじいちゃんもおばあちゃんも、みんな楽しそうに
大きな声で歌い出すのだ。
日本から来て一年たたない私には、
おぉ~、これがアメリカだと感動した。
ぜんぜん日本と違うんだって、嬉しくなった。
そして最後にはみんなで手をつなぎ、
一つの大きな輪になって歌った。
すごく楽しかったのを覚えている。
笑顔、笑顔がいっぱいだった。
歌の力、人のやさしさ、いっぱい感じた。
tomoko