tomokoの音楽暦 第24回 「New Yorkへ武者修行」

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二十歳の時、短大を卒業後の三月、私はロサンゼルスへ単身渡米した。

その一年後にハリウッドの学校に入学する前、ジャズの本場、
New Yorkへも行ってみたいと思った。

私は、マンハッタンミュージックスクールのサマースクールへ
参加するためひとり、アメリカを横断した。

サマースクールは2週間と短かったが、寮に入り、学生気分を味わった。

ジャズシンガーのNancyMaranoに習うこととなった。

七人ぐらいだったか、白人黒人問わず、New York州から来た人が主だったが、
他に日本から来た女性も一人いた。彼女は毎年日本から来ていたらしい。

一人ずつ前に出て、みんなの前で自分で選んだ曲を歌う。

私はHoneysuckle Roseというジャズスタンダードを歌った。
これは日本でも歌っていて慣れていた曲だった。

彼女のピアノ伴奏で歌うのが楽しくいつも通り歌ったら、
「You’re so natural! 」とみんなの前でほめられた。

私は自分のジャズの歌い方が認められてとても嬉しかった。
他の生徒が指導されているのもクラスでみれるのですごく勉強になった。

サマースクールの最後にはバンドといっしょに歌う発表があった。
バンド演奏は先生達だったので、とってもうまかった。

その人達といっしょに歌えることが私は嬉しくて興奮した。
日本では聴けないようなドラムスィングを感じながら、
歌ったのを覚えている。

ロサンゼルスともまた違ったNew Yorkのジャズを感じた日々だった。

tomoko

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