【tomoko通信】「生と死」vol.20

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こんにちは、tomokoです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ここまで読んでいただいたあなたには、
理解いただいていると思っていますが

私はこの通信を通して私に同情や、哀れみを得たい
訳ではありません。

当たり前のことですがあなたも辛いことや
苦しい経験をお持ちです。

文章を通じて心に留まるものがあるかもしれません。
同じ人間として感じることがあるかもしれない。

それが今まで、これからの経験への、
味わい深さが増すのではないかと思います。

なので、私は書いていきます。

これは、私の「歌を作る」感覚と
同じような感じがします。

突然の死に直面し、私はこんなことを感じました。

自分と大きな隔たり

目の前の父は

何も話さない。もう動かない。

静止している。

物体。

妹は怖がった。
触ることを怖がった。

警察署の敷地で
事故後の対面をさせられている時。

私は思わず彼女の手をとり

大丈夫、父なんだ。
そして父に触れさす。

柔らかく温かい。

ふーっと
一つの壁を乗り越えたような感覚

そこに少しの安心感があるような
妹がそんなものを味わっていたのがわかった。

触れて感じられる
確かに父だった。

父は止まっている。

私は動いている

思考もしている。

私は生きている。

死を前にして
生きていることに

直面する。

「ありがとう」の最後の言葉に、私は父の期待に応えたい
父の愛に応えたいという気持ちがあった。

それが自分を今まで猪突猛進させていた原動力でもあった。

自分の全てのエネルギーが失くなる。

見える景色に色はない、本当にグレーに見えた。

何で人は生きている?
死んだら父がいるのなら、死ぬのが私は怖くない。

死ぬまで人は生きている。
なぜ私は生きている?

tomoko

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