tomokoの音楽暦 第7回 「夜中のレコーディング~ハリウッド音楽学校にて」

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ハリウッドの音楽学校は世界中から学びにくる。
その生徒は自国ではプロとして活動している人も多い。

ある時、韓国のレコーディングエンジニア達からぜひレコーディング
させてほしいと頼まれた。
レコーディングスタジオは昼間授業に使用されているので
夜中に来てくれというのだ。

夜中の十二時にスタート。

まずはドラムのマイキングから。
これはドラム楽器にレコーディング用の高性能マイクを
良い音がとれるスポット(場所)に配置していく作業です。

このマイク位置が何センチの違いでいい音がとれるかとれないかが決まる。
エンジニアの腕の見せ所だ。
この作業だけで二時間ぐらいは平気でかかる。
それをコンソールルーム(スタジオ内を見渡せるもう一つの小部屋)でずっと私は見ていた。

それが終わってやっと実際の録音がスタート。
まずは基本となるリズム体のドラムとベースを同時収録。
次にギターを録音し、その後でやっと歌を録音する出番がやってくる。

その時にはもう朝の五時をまわっている。
それまで自動販売機でチーズケーキを食べたりして眠気と戦っていた。

夜明けとともに歌いだす。

これが週三日。この生活が二、三ヶ月続いた。
昼、夜がさかさまの生活。結構体力的にもハードでした。

でも夢中でレコーディングにのめり込み、いろんな勉強をさせてもらった。
その時の経験が今に役立ち、『My Home Is You』ができた。

tomoko

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