【tomoko通信】「次の手 2」vol.13
こんにちは、tomokoです。
前回の続きです。
全国メジャーデビューオーディションで、
10名ぐらいの人とそのホールで面談をしていきました。
それは、「即戦力としてすぐにデビューはできないけども
素質は持っている。」と伝えて、人によって、
ソロアルバム制作、または、
オムニバスCDで1曲自分の曲をレコーディングしてCDを出せます
と話をした。
私はそのとき、X氏の横にいたのでその話し方を聞いていた。
みんな、ホールで歌った後の興奮もまだあり
やりたい気持ちが伝わってくる。
X氏は「制作なので、費用はかかります」と伝える。
1曲、作曲し、音源制作、レコーディングをして、CDプレス・・
8万円から、ソロアルバムだと30万円など。
その人の条件によって金額が違った。
その値段が、適性がどうかは置いといても、
もちろん、制作に労力、時間をかけるので、そこで費用が
かかるのも納得する。当たり前にビジネスなのだから。
でも、きっとオーディションに来た方は、お金が発生すると
考えていないのが現実。
お金がかかるの?
ここで商業音楽がビジネスだということに直面するのだろう。
個別面談した人たちはほとんどが辞めずに
X氏と私と関わることを選んだ。
私の気持ちは腑に落ちない感じだった。
これでいいのか?
誰もお金を払うって思ってオーディションに来たわけでは
ないだろう。
はじめから伝えていればいいのにと。
後に彼女たちから聴くと「私がいたことで信用できた」と
私に伝えてくれた。
ありがたく思う、彼女たちの夢や希望が叶うように
私が役に立てればと思った。
こうして、自分の制作、営業、演奏以外に
彼女たちの制作も加わる。
その制作の中で、私がヴォイストレーナーということで
レッスンをすることも始まった。
tomoko