トモコヴォイス会報誌vol.51

「嬉しいこと集め」
ー 心がホッと和んだ時 -

 

私はまだ若輩者だ。

生きていれば良いこともあれば
そうでないこともある。

日々の生活の中で気持ちは上がったり、下がったり、
さまざまな出来事に一喜一憂。

そんな中、横浜市広報の林市長さんの記事を読んだ。

『被災地の子供達が元気になった出来事を集め新聞作りをしている。
それを大人達が読み励まされ元気になっていく。
そんな、子供達の行動に感銘を受けた』

と書いてあった。

ほ~っ、子供達が大人をはげますのだなぁと、
私は自分の子育ての実体験からもしみじみ感心した。

私も小さくても嬉しいこと、元気になったことを
集めてみようと思った。

嬉しいこと①

ずっと前に買った観葉植物、
きっと部屋が素敵になっていいなぁと思って買うのに、
その後手入れ不足で、なんと、すべての葉が落ち、
幹、枝だけになってしまった。

見た目もなんとなさけない、
部屋にあると気持ちが良くない。

どんどん遠ざけて自分の視野に入らないところへ置かれていく。
私はそれがあることも忘れていた。

先日、「おっこんなところにあったんだった」と手にした。

幹も枝も茶色になり、完全に枯れてしまったんだろうと
思ったが、試しに水をあげて寝室の棚の上に置き、
いつでも目に入るところへ置いてみた。

数日後にMiracle奇跡が起きた。

少しずつその幹が緑になってきたのだ。
ひぇ~ 私は驚いた。

そして、その幹から小さな葉がにょきっと
出てきているではないか~!!

こんな力強い生命力が残っていたのだ。

今では朝起きると毎日、目にする。
綺麗な葉を5枚も付け寝室を素敵にしてくれる
立派な観葉植物になった。

ありがと~の感謝の気持ちになります。

この植物はどんな苦境からも立ち上がる力を
私に見せつけてくれた。

がんばれって私に声かけてくれているよう
に親しみを覚える。

粗末に扱ってしまった自分自身を反省し、
常に感謝の気持ちでいようと思うのだ。

 

嬉しいこと②

いつも混んでいる大きな交差点がある。

そこを右折する時、レーンに入ってから2回ぐらいは
青信号を待たないとならない。

ある日、慌ただしくぎりぎりに家を飛び出してしまった。
もう絶対間に合わないだろうと気持ちは焦る。

気持ちを静め安全運転。

すると、すべての信号が見方をしてくれるように
青信号でその交差点まで走ってこれた。

こんなこともあるものだろうかと
もしかしたら間に合うか?・・・

いや、その交差点は難しいだろうと
いつもの右折レーンに入る。

そうしたら、前の車に続いてスイスイと赤信号にならず
一度も止まらず右折できた。

「オーッ神様~ ありがとう!!」
と声にした。

 

嬉しいこと③

先日、私たちはタイヤがキーキーと歯医者で聞く
音のように耳障りな異音がなるベビーカーを修理
してもらうため、もう十一ヶ月になる息子と母とで
おもちゃ屋にいった。

そこはベビザラズ、トイザラスといって
乳幼児の物も子供のおもちゃも売っているお店。

店員はとても気前よく、すぐ直りますので代わりにこれに
乗っていてくださいと、店内用のものを貸してくれた。

息子は初めてその硬いベビーカーに乗った。
気に入ったらしい。

目線がいつもより高く、また手足も自由。
なんといっても子供の目に入るように置かれたおもちゃを
ベビーカーに乗りながら触ることができる。

気分は遊園地にいったようだ。
彼は空に浮いたアンパンマンを指さしていた。

子共が喜ぶと大人も喜びいっぱいになる。
なんと幸せなおもちゃ屋さんだろう。

ベビーカーも直してもらって紙おむつだけ買ったが
良い時間を過ごさせてもらった。

その後、息子はどこにいっても丸い顔、丸い鼻、
丸いほっぺのアンパンマンを指さすのだ。

きっと嬉しいことは、身近にたくさんある。

集めると面白い、自分自身が元気になるのだな。

vol51

tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.51より
(2012年8月3日)

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