トモコヴォイス会報誌vol.26
『カヨコばあさんの決意』
ー 子供はみんな天才! ー
こんにちは。いかがお過ごしでしょうか? tomokoです。
六月というと梅雨の季節ですね。
以前、雨の中、北鎌倉にある明月院に行きました。
小さいもの、大きいもの丸い花束のような空色の紫陽花。
雨の滴でキラキラと輝き感動の光景でした。
近くに紫陽花が楽しめるところありますか?
ぜひこの季節にしか味わえないこの梅雨時期を楽しみましょ〜! ^ – ^
昨日、テレビをつけたらカヨコばあさんという人が映っていた。
「エチカの鏡」というものだったと後に知った。
なんとも、そのばあさんの口調は、やさしいといったものではなく
ズバズバと歯に衣着せぬ物言い。
なんなんだ?と見ていると、
0才〜3才の乳幼児の教育をしていた。
このばあさんの旦那さんは久保田競氏という前頭前野の研究を
1970年から始めた認知神経科学の世界的パイオニア。
今も現役の研究者である。
妻は夫の脳の研究を元に息子を育てたそうだ。
彼女は畑仕事で黒く焼けた顔で元気にしゃべり出す
「親とかババアが音を出すためにガラガラ(子供用の音がガラガラ鳴るおもちゃ)
を強く振るんですよ。でも子供は目で非常に速い動きを追えないんです。
赤ちゃんは遠視なのでガラガラを振る速さに目の焦点が合わない。
遠くからガラガラを目の近くに寄せ視点がガラガラに止まったところで
静かにゆっくり動かす。ガラガラに合わせて赤ちゃんが目を動かすことが重要。
一点に目を集中させる『中心視』という前頭連合野の働きを鍛えるトレーニングになる」
と赤ちゃんとの接し方に工夫をすると脳が鍛えられる
トレーニングになるそうなのだ。
トレーニングと聞くと大げさに聞こえるが、おむつを替える時は
声をかけてあげること、しかる時は真剣にしかってあげる。
話す時は子供の目線で、教える時は後ろから動作を一緒にする
などなど、おばあちゃんの昔からの知恵が詰まっているようだった。
たくさんの新米ママたちはいろんなことが心配で、教えをほしがっている
のがテレビから伝わってきた。
現在、東京の自由が丘で『くぼたのうけん』という教室で
子供たち、お母さんたちから多大な支持を得ている。
なぜ二十年ぶりに現場への復帰をしたのかと聞くと、
「今の赤ちゃんの置かれている現状、子供の置かれている現状を見て。
私はかわいそうだと思ってないのよ。そこが問題よ。
なんちゅう子を育ててんねんっていうようなとばっちりはお母ちゃんの所に来る、
そのお母ちゃん育てたんは誰やねん言うたらババアのとこにいく。
罪滅ぼし、大きな罪滅ぼし。そう思って最後のあがきでもいい、
あがき倒したれって思ってる」
と言っていた。
強い決意が感じられた。
なんて素敵なかっこいいばあちゃんなんだろう。
実は私は、帰国してすぐに子供英会話の講師を二年していた。
生後九ヶ月から、小学校六年生まで。
想像をはるかに超えた親、子供達と出会った。
クレヨンを飲み込んでしまったり油性のマジックでカーペットへいたずら書き、
セロハンテープで机のまわりをぐるぐる巻きにし使い切ってしまう、
幼児たちのヒステリックな叫び声。
はじめは頭がキンキンになり頭痛の日々だった。
小学校の学級崩壊もうなずけるなぁと。
でも私なりに少しずつ手綱を引きレッスンをコントロール。
子供たちの能力は本当にすごい。
ゲームをしながら英語を楽しんで覚えていくのを目の当たりにした。
その集中力、競争心、うまくおだてるとすっごくできる。
子供たちは自分の力(才能、能力)を思いっきり出したがっている。
こんなにできるんだよって。
子供は誰ても天才だ。
カヨコばあさん、応援したい!
tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.26より
(2009年6月1日)