tomokoの音楽暦 第6回 「Musicians Institute 2~ハリウッド音楽学校にて オリジナルバンド SKIN」
光栄にも私は奨学生となることができました。
奨学生の使命はオリジナルバンドで学校外でも
オリジナル創作、音楽活動をすることでした。
オリジナル曲のためのメンバー集めをしました。
後にSKIN(スキン)というバンドになるそのオリジナルバンドは
いいメンバーがそろい、ジャズもできる技術に長けていました。
私は曲作りをカナダ人のギターリスト、ポールとしていました。
ポールの曲も持って来てやるようになり、半年たつと彼の曲が全てで
彼の世界観へ入り込んでいきました。
それは世の中を批判するような歌詞で
ジャズ、ロック、メタル音楽の融合のようなもので、
今まで聞いたことのないような音楽でした。
耳にはあまりなじまない、音を正確に歌うのが難しいメロディ。
はじめは週に6日のリハーサルもついていけました。
しかし、歌詞の意味から徐々にステージでは笑わない、叫ぶように歌う、
聴いている人を睨んでいくような演出をしなくてはならなくなり
(私はピアノを弾かずボーカルのみだったのです)
私には少し窮屈さを感じていったのです。
このバンドはBattle of the Bandという大きなコンテストで優勝を重ねました。
優勝をかけたステージでHeaven (天国)という歌、
天国へ行きたいかどうかはわからないといった内容の歌でした。
スモークやライトでお客も見えず本当に身体ごとその曲の中に入っていった感じで
今までにない身体が軽いような音だけに集中して歌ったのを覚えています。
オリジナル世界を体感した瞬間でした!・・・それがSKINとしての最後のステージ。
tomoko