おすすめ 3rd 「山岡荘八著書 徳川家康」
今回は、私が感動した歴史小説
『山岡荘八著 徳川家康』を紹介します。
私の歴史好きは、山岡さんから始まりました。
やはりこれをおすすめしなければっという本です。
なんてったって二十六巻もある長編本は滅多にないでしょう。
本屋に行けば必ずあります。
1950年3月から1967年4月まで十七年間も
ずっと東京新聞に連載されていたことにびっくり。
家康の母の話から家康逝去までの七十余年が描かれています。
面白いのは、家康だけでなく同じ時代を生き抜いた織田信長や、
秀吉、家臣の生き様をえこひいきなくそれぞれの人生に感動のドラマがあって
一生懸命に生き抜いたことを細かく描写しているんです。
調べて見たら山岡は第二次世界大戦中、従軍作家として
多くの特攻隊員を取材した経験があった。
その際に触れた日本の存続や世界平和への祈りを胸に秘めて散っていった
彼らの思いを、徳川家康の欲した「泰平」に重ね合わせて描こうとしたそうです。
小説の根本に人間が愛しいという気持ちが溢れているように感じるんです。
歴史小説というとはじめとっつき難さがあるかもしれませんが
涙なしには読めない、人間の感動があります。
ぜひ読んでほしいなぁ。