【tomoko通信】Bernie Kirshと vol.115

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こんにちは
tomokoです。

私のアメリカの音楽修業の中で得られた
最も大きな収穫のひとつに、

Bernie Kirshと、レコーディングセッションが
できたことがあげられる。

このBernie Kirshはどう出会えたのかと言うと、

Hollywoodの学校でジャズを教えてくれていた
Carl Shroederに、当時レコーディングセッションを
数こなしていたが思うようにできない事を伝えたら、

超一流の人とレコーディングをしたほうが良いと
Shroederから紹介を受け、Bernieと出会うことが
できた。

これはとてもありがたいことで光栄なことだった。

超一流の人、Bernie Kirshは
数多くグラミー受賞者の人ともしているし、
生ドラムのマイキングなど、すべてを一発で
いい音をくれると、とにかくShroederおすすめの人
なので絶対の信頼があった。

当時、アメリカでやっていた私のバンドIN BLUEの
メンバーのアメリカ人、ブラジル人、日本人の4名で
4日間のレコーディングセッション。

これは本当に有意義な時間だった。

彼は私達の音を聴いて、音に合うように
アナログテープでやろうと決めてくれた。

マイキングはとても素晴らしかった。

アナログテープとは
今はほとんどがデジタル録音が主流だが、
あえて、温かい音がするアナログテープ、
リールテープに録音していったのだ。

なので、セッション中、キュルキュルと
アナログテープならではの音がしていた。

アナログテープを巧みに扱うエンジニアは
なかなかいない。

またマイキングの素晴らしさ。
これは経験したからそのすごさがわかるのだが・・・

私達はすべて生演奏である。
ギターやベースはアンプにマイクを設置する。

ドラムは、バスドラ、スネアドラム、ハイハット
などなど、ドラムひとつでもマイクを10本ぐらい
も設置する。

それらの音をひろうマイクの向き、位置によって
音はすごくかわるのだ。

私はその時、数多くのレコーディングセッションを
経験していたためそのすごさに感動だった。

ほんとうに良いドラムの音で、
やっといい音がとれたって喜んだのだ。

彼は何があっても冷静で静かだった。

それとなにより、彼の姿勢は一貫して
ミュージシャンがほしい音をエンジニアは提供する
ということだった。

私はそこがとてもありがたく、
彼のプロフェッショナルさに感動だった。

経験値から生まれるプロフェッショナルは、
常に一貫して質の高い仕事をしてくれる。

その時の音です。

ちなみにこの時から、7拍子や5拍子といった
変拍子を作っていた。

ぜひこのリズムも楽しんでもらえたらと思う。
私の歌はまだまだ若いなぁ。

レコーディング、ミックス作業がおわると、
次の工程はマスタリングという作業に入る。

それは、BernieがAlan Yoshidaへつないでくれた。

なんと、そのマスタリングはあのWe are the worldを
収録したA&Mスタジオですることになったのだ。

私が夢見ていた場所で、
CD制作をすることになったのだ。

Shroeder から Bernie、

そしてAlan Yoshidaと

つながりでできた音だった。

tomoko

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