【tomoko通信】「チェザリィヴォーカリスィズ」vol.45
こんにちは
tomokoです。
私が継承したのはチェザリィヴォーカリスィズ発声法。
昨日は歴史好きに私がなったことを伝えましたが、
この発声法にも歴史があります。
1600年代にOld Italian Schoolオールドイタリアンスクール
というものが生まれた。
それはどういうものかというと?
この世に初めて誕生したヴォイストレーニング方法といわれている。
当時のイタリアは、オペラなども作られて
歌をより音楽の表現の一部となっていった時代。
あの人にはできるのに自分にできないといったように、
歌への関心が高まりました。
そんな中でNatural Singer の存在に気づきます。
それは生まれながらに自由自在に歌える。
音程スケールを、低いところから高いところまで歌った時に、
声の途切れのような感覚がない。
そんな才能を持った人をNatural Singerナチュラルシンガー。
その人たちを集めて、どういう時にどう出しているか研究します。
そして、Natural Singerをモデルにして作られたヴォイストレーニングが
Old Italian Schoolオールドイタリアンスクール。
(schoolは、学派の意味で使われています)
1600年から人から人へと伝わってきた。
時間が経ち、1900年代。
同じイタリア人のチェザリィが、その古典のようなOld Italian Schoolが
理にかなっているのか調べ出します。
当時の音響学、科学、生理学の面から実証をした。
チェザリィは5つの本を残します。
その一冊、
「The Voice of the Mind」
ザ ヴォイス オヴ ザ マインド
E.Herbert-Caesari著書 1951年初版。
私は技術監修でその翻訳に携わり、2001年にこの本は日本で出版されました。
こうしてその1600年の知恵は日本に入ってきた。
この本を訳す、その監修の仕事は私はロサンゼルスでしていたのですが、
原本は370ページ、500ページもある本です。
正直、大変でした。
でも、私にとっていい経験です。
この本だけでは、実際にどういうものかわかりにくいでしょう。
でもいっていることはとてもシンプルで、日常の生活に実用的に使えることもある。
私はロサンゼルスで教えていた時と同じことをしています。
これからどうやってこのことが広まっていくか?
私のチャレンジが始まる・・・
tomoko