トモコヴォイス会報誌vol.73
「久しぶりの山形旅」
ー懐かしい故郷ー
一年ぶりに三泊四日で山形へ行った。
山形は母の実家があるところで、
私にとっては第二の故郷のような場所だ。
祖父母はもういないが、叔父叔母が住む
田舎は本当に心が安らぐ。
愛猫チャが糖尿病のため、前日に動物病院に預け、
朝7時湘南を出発。
やはり山形での交通の便を考えてく車で行くことにした。
9時には首都高速を抜け東北道に入れた。
日曜日だからか入ってすぐの蓮田サービスエリアは
人がいっぱいだった。
でもここに来ると、日常とは違う旅の雰囲気を
感じてワクワクする。とても気持ちがいい。
どんどん走っていく。
埼玉を抜け、群馬を通り栃木あたりまで来ると
黄緑色の新緑がたくさん。
左右に田んぼが見えてくる。
宇都宮のあたりまでは三車線。
その後二車線になる。
那須高原もすぎ、お昼1時には国見サービスエリアまで来た。
ここまで来ると売店の人も方言が出てきて東北を感じる。
ここでは新鮮な地野菜や果物が売られている。
さくらんぼも売られていた。
国見から少し走ると東北道と山形道の境目、
村田ジャンクションがでてくる。
山形道へと左へ曲がる。
このあたりは蔵王、たくさんの山々が迎えてくれるのだ。
標高が高いところから見る山々は神々しく、
私はここの景色がとても好きだ。
あ~山形に入ったと感じる。
トンネルをくぐり抜け下っていくと、
見えてくるのは山形市内、左に見渡す。
盆地だ。
たくさんの山に囲まれたこの山形は、夏は暑い。
この日も夏のような暑さだった。
東北道寒河江で無事高速道を降りた。
私達は右へ曲がり、久しぶりのチェリーランドへ行ってみた。
ここは道の駅になっていて、山形の特産、
お土産もたくさん売っている。
後ろには寒川江川河川敷があり散歩ができる。
以前よく演奏をさせてもらった。
今回は演奏はしなかったが、三年ぶりに挨拶に伺った。
私がサインした色紙が飾られていて、またCDもかけてもらって
いるらしく、すぐにわかってくれた。
今の館長さんがとても温かく迎えてくれた。
そこで売られているジェラードがとても美味しく、
長い行列を作っていた。
私達、息子や母もひとりずつご馳走になった。
2つの味を楽しめる手作りジェラードは、いちごみるく味、
抹茶、さくらんぼ味、秘伝豆(枝豆)、ごま、紅花、
また山形特産つや姫のお米味まであった。
このお米を試してみたが、つぶつぶのお米が入っていて
とってもとっても美味しかった。
息子は大好きなアイスクリームに笑顔百倍だ。
山形に着いてすぐに、山形の人の
温かいおもてなしを受けて、ありがたく嬉しかった。
そこから三十分ぐらいかけて叔父叔母の家へ向かう。
子供の頃から通っていた懐かしい道、
30年以上も変わらずある家や田畑、山、川。
容赦なく経っていく時間にも負けずに、そこにはあるのだ。
田んぼの中を走っていく。
車の窓をあければ、田んぼの匂い、草の匂いがする。
私は懐かしい、嬉しい気持ちになるんだなぁ。
まだまだ現役でお米やりんごをつくる叔父叔母に再会。
元気でよかった。
自然と笑顔になる。
夜は笑い声が耐えないほど、母も含めいっぱいしゃべるよ~~。
息子は見せたいおもちゃをたくさん持ってきた。
夜の田んぼはカエルの鳴き声でいっぱい。
息子を抱っこして近づいてみた。
水のはられた田んぼの上には月がでていた。
とっても綺麗。
息子は海だね~といった。
tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 Vol.73より
(2013年6月3日)