トモコヴォイス会報誌vol.70

「夢の世界にひたる」
ーディズニーの世界観ー

 

先日、東京ディズニーランドに行った。

朝九時半に到着した。
ゲートを入ると、くまのぷーさんと犬のプルートが出迎えてくれた。

2才の息子はテンションがあがり「ウォ~ッ」と叫んで
私の手を振り払い走っていった。

ディズニーランドによく通っている友人から、
たくさんアトラクションに乗るための攻略法を教えてもらった。

その手はず通りに私と息子がモンスターズインクのアトラクションに並んでいる間に
主人がバズ・ライトイヤーのアトラクションのファストパスをとってきた。

ファストパスとは長い列に並ばなくてもいい券だ。
その後主合流し、三人で80分待ってモンスターズインクのアトラクションに乗れた。

乗ってしまうとあっという間だが、その中の世界に夢中になる。
でもそんなに並ぶことをした息子は、もう限界になっていたようだった。

早く乗りたいのと眠たいのとでぐずり始めていたが、何とか親は
そのキャラクターを見せたり、ポップコーンを食べさせたりしながら、
だましだましに時間を過ごさせる。

同じ待っている人を見ると季節がらか学生が多かった。
頭にミニーマウスの耳をつけた女子高生達や、
ドナルドやいろんなキャラクターのかぶりものをしている大人、
遊び心いっぱいに楽しんじゃおうっていう大人の姿がいい。
それを見ているのも面白かった。

午後は、待ち時間の少ないものに乗ったり、ショーやパレードをみて楽しんだ。

パレードでミッキーがきたりすると息子は声をだして思いっきり手を振る。
私も真似してミッキーと言って手を振る。

するとミッキーが向いてくれるだけで嬉しさ倍増だ。
大人だけではこんな手を振ることなどない。
子供の楽しむのに便乗して親も楽しむのだろう。

レストランに入ってもミッキーの形のパンや、卵焼きだったりと
普通ではないようなものが出てくる。

お土産屋さんに入れば、人が多くて日本人のお土産を買う熱意が伝わってくるが、
カーペットの床、豪華な照明の天井、すべてが輝いているような夢の世界だ。

ディズニーランドは人々を日常から離し、徹底して夢の世界を演出し迎える。

夕方になり午前中に 手に入れたファストパスで
バズライトイヤーのアトラクションに乗ろうとした。

ゲートまで来るとファストパスを係りに提示する。
そこではじめて気づいた。

それはモンスターズインクのもので間違っていたのだ。
私達は唖然とした。

ファストパスがなければ、そのアトラクションも100分近く待つことになる。
モンスターズインクには80分も待って入ったのに、これで入れなかったら、
ここにはもう2度と来ないとさえ私は思った。

その係りの女性は何やら中の人と連絡をとりはじめた。そうすると、
「こういうことあるんです、私も間違えてとったことあります。
80分も待っていただいてありがとうございました。
ぜひこのあとも楽しんでいってもらいたいです。」
と、中に入らせてくれた。

私達が間違っても気持ちを理解し、ディズニーランドを楽しんでもらいたいと
明確に伝えてくれた姿が美しく、この人のサービスもディズニーランドの
価値を上げるのだろう。

この時の私の心情は地獄からすぐさま天国にいったようだった。
心の変わりようとは一瞬だな。

閉園まで遊び帰宅。

私は家についてもテレビもつけたくなく、
まして今のニュースなんか見たくなかった。

現実とは違う夢の世界にまだいたい気分だ。
楽天的で、現実逃避と言われればそうかもしれないが、
日常のストレスから解放される。

身体の疲労はあっても精神的にはリラックス。
爽快さや人の暖かさを感じ希望をもらえる心地よさが残る。

ディズニーの楽しみ方はいろいろあるだろう。
こういう世界が今の世の中にあっていいと思った。

tv-70

tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.70より
(2013年3月1日)

番外編
そういえば子供がいなくても亡くなった父はアメリカのディズニーランドで大きなカエルのぬいぐるみを買っていたが・・・
だれが使うの?と私は文句を言っていた、そのカエルは今、息子の遊び相手になっている。  

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