トモコヴォイス会報誌vol.75
「夏の楽しみいろいろ!!」
~今年も夏を楽しみたい
ロサンゼルスは西海岸、私が住んでいたところから
30分も車で走ればいつでも海にはいける。
だけど、8年間のアメリカ生活で海水浴のために
海にいったのは一度だけだった。
気のしれた女友達と私、二人で計画を立て
前もって新しい水着、
アウトドア用の足のせが付いているチェア、
浮輪も買って、
食べ物も調達、
準備バッチリにして
二人でサンタモニカから北へ
1時間ぐらい走ったビーチへいった。
砂浜は真っ白で、すごく広い。
カリフォルニアではバーでは飲めるが
ビーチでお酒を飲むことはできない。
また公共の場で煙草を吸うことも禁止されている。
日本の海の家みたいなものはない。
湿気も日本ほどないので、海に入った後のベトベト感もない。
とてもクリーンで清潔だ。
横にはサングラスをかけたガードマンがちゃんと監視していた。
私たちはさっそく椅子と荷物を広げ、海に入る用意をした。
ひとつ不用意だったことがあった。
浮輪を膨らますポンプを持っていないことに気づき、
人力で大きな浮輪をそれぞれ膨らまさないといけなかった。
どれくらいかけて膨らましただろう。
目の前に海ではしゃいでいる子供たちを見て、
ふ~ふ~いいながら膨らました。
やっと準備はできたとその浮輪をもって海に入ろうとしたとき、
となりにいたガードマンが私達に注意にやってきた。
「その浮輪で海に入ってはいけない」と言われてしまった。
空気を入れて膨らますものは抜ける可能性があるので
海水浴場では禁止なんだそうだ。
私達は、長くアメリカにいながら知らなかった。
サーフボード、ビート板の類はいいのだそうだ。
こんなに苦労して膨らましたのに、その直後に使えないとわかるなんて、
私たちはがっくりと疲れてしまった。
それならば、膨らましている間に教えてほしかった。
あ~、でもどうにか気を取り直してやっとはじめて海に入っていったのだ。
透明な水、青い空、泳いでいてとっても気持ちがいい。
海に潜って水面を見上げるとキラキラ輝きとってもきれいだった。
私が泳いでいると何か背びれのようなものが近くにいたことに気づいた。
私が海からでたら、いろんな人にイルカいたのわかった?
一緒に泳いだの?って聞かれた。
私はイルカに気付かずにただ気持ちよく泳いでいただけだった。
イルカが近寄って来てくれたなんて浮輪のこともあったけれど、
それは嬉しい思い出となった。
tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌vol.75より
(2013年8月7日)