トモコヴォイス会報誌vol.66
「願えば叶う」
– ミス・インターナショナ初の日本人グランプリ-
十月二十一日に行われた第52回ミス・インターナショナル
世界大会in 沖縄でグランプリに選ばれた吉松育美さんが
NHKのニュース番組に出ていた。
私はミス・ユニバースになるための特訓を以前テレビで
みたことがあった。
彼女達はただ美しいだけでなく英語はもちろん、
世界にアピールする、見識や、考え方までが問われるため、
相当の努力をしている。
このミス・インターナショナルはミス・ユニバース、
ミス・ワールドと並ぶ「世界三大ページェントの一つ。
同大会には世界69の国と地域の代表が出場していた。
日本代表の優勝は1960年の第一回以来初めて。
吉松さんは昨年十一月に東京で開かれたミス・インターナショナル
日本代表選出大会で全国の2597名の応募者の中から選ばれた。
テレビで初めて見た印象はとても素敵な女性だった。
可愛いではなく、美しい。
アメリカに住んでいた私には、この人だったらアメリカ人や
世界の人から気品高く、美しいと見られるなぁと思った。
その美しさは嫌味ではなく、とても清々しい。
その大会の様子がテレビで映された。
69ヶ国いろんな人種の女性たちがいる。
立ち居振る舞い、歩き方などなどあって、そして彼女のスピーチ
の様子をみると、とても英語も流暢で、内容がとてもしっかりと
強いメッセージを持ったものだったことに私は驚いた。
「ミス・インターナショナルに選ばれる女性はどういう人か?」
という問いかけから始まった。
女性ができる社会への貢献について、健康的な美しさを
世の中にアピールしたいという内容だった。
NHKのアナウンサーがインタビューしていたのだが、彼女は、
そこに集まる女性は美しいのが当たり前なのでグランプリを
取るためにはスピーチで差をつけようと、とても力を入れた
と言っていた。
佐賀県出身で実父・幸宏が陸上競技選手(1984年のモスクワ
オリンピックの代表にも選ばれていたが日本選手団の
ボイコットにより出場できなかった)で400mH第64回日本陸上競技
選手権大会優勝という経験を持つ。
彼女も佐賀県高等学校総体女子100mハードルで優勝するなど
アスリートとしての一面を持っている。
ただのミス・ジャパンではないところが彼女の魅力でもあるのだろう。
彼女のブログいは父が果たせなかった世界への夢を自分が果たす
思いで臨んだと書いてあった。
そのお父さんがインタビューされている映像も流れた。
彼女はストレスって何?と聞いてくるほど、
ストレスは無縁といったように頑張る娘だと語っていた。
きっと頑張ってる方はいろんな分野でたくさんいらっしゃるけど、
陸上でも一番になれたように、一番になれたことってなぜだと
思いますか?
という質問に、彼女はこう答えた。
「自分がどうなりたいか明確にイメージを
していたことだと思います。
夢に出てきてしまうほど、強く願い思い続けてきました。
今後は将来ある子供たちに諦めなければ必ず叶うことを
伝えたい。」
その言葉はとても力強い。
本当にその通りだ。
自分がどうなりたいかを改めて考えさせられ、
行動する原動力を私にくれた。
また世界から日本の美しさを認められたこと、
素晴らしい~!
tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.66
(2012年11月1日)