トモコヴォイス会報誌vol.83

「笑顔の力」
ー気持ちが前向きになる最短の行動ー

 

笑顔は、老若男女、人種問わず、
人の最良のコミュニケーションだと思う。
最近、またあらためて感じた。

第二子の娘はとても愛想がいい。
大人が近づき顔を見つめるとすぐに笑顔になる。

赤ん坊はそういうものなのかもしれない。
生きていくために周りの人間の手助けが必要なため、
笑顔を振りまき心地よくさせる。

すごい技だなぁと感心しながら、
私もその笑顔に微笑み返す。

7月にステージパフォーマンス公開レッスンを
リリスホールで開催した。

9名の受講生がいた。
緊張しながらもホールステージで歌う。

その姿をビデオ撮影をし、2度目の再チャレンジに臨む。
これはとても勇気のいることだと思う。

自分の歌、姿、現実に向き合うのだ。
嫌な感情も出てきたりするだろう。

でも、そこである人は、1回目の自分の映像をみて
2回目は笑顔で出ていこうと決めた。

口角をあげてマイクの前までくる。

その間に心までも前向きになれたそうだ。
よりよく歌えるという勇気もわいてきたというのだ。

なるほど、自分の動作から、心や感情をも
コントロールできたということだなぁ。

動作から心を元気にさせることってできるのだろうなぁ。
笑顔はそれに最適なのかもしれない。

チャーリーチャップリンの『Smile』の歌詞に、

「心が痛むときでも、ほほえんでごらん
傷ついたときでさえも、ほほえんでごらん」

とある。

本当につらい時に微笑むってすごいことだ。
私にできるだろうか?

「きっと明日には太陽の光が輝きだす」

と歌っている。

よし、それではと、今わたし口角をあげてほほ笑んでみる。

少し気持ちがほっとする。

つらい、不安から少し、離れて、
前向きな気持ちがやってくるように感じる。

私だけかな?

いや、やっぱりみんなそうなるのではないかなぁ。

こっそりとぜひやってみると面白い。
自分を自分ではげますようだ。

人は感情の生き物。
感情から行動にうつり、動作となり人生を動かしていく。

感情をコントロールすることで人生をより
よくすることができるのだろう。

そこが鍛錬のしどころだ。

ロサンゼルスに住んでいたときに、いつものガソリンスタンドで私は
「今日もつかれた~」ときっとしかめっ面をしていたのだろう。

スタンドのおじさんが、

「Where is your smile?」

といってきた。

「なんて悲しい顔をしてるんだいっ」
て話しかけてきた。

アメリカではこんなことは日常会話なのだ。

レジでも毎回、How are you?
と機嫌をうかがってくる。
これは素敵なことだと思う。

人に言われて私はハッとわれにかえる。

周りをみて、そんな風に声をかけてくれたことに驚き、
ありがたく、笑顔になってしまった。

そしたら、そのおじさんは、

「なんていい笑顔だろう」

っていって笑顔を返してくれた。

一瞬で気分が明るくなり、
自分の中の不安に思っていたことや、
つらかったことがどこかへ行ってしまった。

高校時代の友達とは、本当によく笑っていた。

楽しい思い出が多く、今でお思い出しても
大笑いができるほどだ。

先日7年ぶりに3人がそろった。
なんと私の演奏を聴きに来てくれたのだ。

私にとって至福の時だ。
懐かしく昔話に盛りあがった。

笑うことでエネルギーチャージされたようだ。
気持ちが軽くなり、明るく、満たされたのだなぁ。

悲しい表情は周りに伝わりか悲しくさせる。

笑顔は同じく周りの人に伝わり、楽しく元気に
させるのだ。

面白いことにそれがまた自分にも返ってくるということだ。
きっとよくなるって励まされる。

だから笑顔でいよう、
いいものが連鎖してつながっていくように。0202

 

 

 

 

 

 

 

tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.83より
(2014年8月9日)

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