【tomoko通信】決意を持って渡米 vol.110

こんにちは
tomokoです。

 

短大卒業をした3月に
アメリカへ行くこととなった。

 

何個かダンボールで荷物をまとめ船便で送る。
スーツケース一つ。

準備は整っていく。

 

父がいつものように酔っ払って帰ってきた。

私が2階から降りてきて、父が茶の間で
ブツブツ言いながら少し様子が変で・・・

 

わかった、泣いているのだ。

 

泣いている父は、その前もあとでも、
唯一のこの時だけだった。

 

私は話しかけなかった。

 

そのまま次の日に成田空港へ。
妹とは家で別れを告げ、
父と母は空港までくることとなった。

 

その日の朝に友人も家まで来てくれたり、
従姉妹も行くところまで出てきてくれて、
地元の駅を出発した。

 

まず故郷を離れて、やりたいことをやりに
アメリカに行くんだと決意が高まる。

いつも通った道、風景、全てを愛おしく感じた。

 

成田へ着くと、
たくさんの友人が待っていてくれた。
びっくりだった。

 

わざわざ遠くまで来てくれて、
本当にありがたかった。
成田の別れは、今も思い出すと涙がでそうだ。

 

搭乗口まで長い列ができていた。
そこに私も並ぶ。
友人、両親はずっとわたしを見ている。

 

だんだんと近づくにつれ、手を降ったりして、

長い列を並び、私が搭乗口前まで来たら
友人が大きな声で叫んだ。

 

「がんばれー!!」

そこにいたみんなが振り向く。

 

「ありがとうー!!」

と声がでなかった。

 

搭乗口を超えて、私は涙を流した。
この時のことは一生忘れない。

 

二十歳のとき、みんなから力をもらって
渡米した。

 

tomoko

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