トモコヴォイス会報誌vol.76
「妊婦生活」
ー 苦労と喜び -
とうとう私は9か月の妊婦となった。
自分のお腹がここまで出てくるかと感心する。
3歳にもうすぐなる息子が私のお腹で
顔が隠れてしまうほどだ。
また助産師さんに、まだまだ大きくなりますと太鼓判を
押されたように言われると、はぁ~とまだつづくかぁと
身体がますます重くなる。
お腹の中の子供がだいたい二キロぐらい、
子宮の重さが一キロほどにもなるとして、
三、四キロぐらいが常に自分の前に
くっついているような感じなのだ。
自分でお腹を抱えたくなる。
それはやっぱり体験したことがないとわからないものだった。
四十度を超える猛暑だった時、息子の汗疹の心配もあるので
三十度を越えたらエアコンをつけて寝ていた。
ある朝突然やってきた。
強烈な足のつり。
足の先からふくらはぎがきゅ~っと固くなり、
激痛が私を襲った。
私は声もだせない。
いつ終わるかと待った。
長い時間だ。
ますます痛みはます。
どうすればいいのか~?
足が冷たく冷えているのがわかった。
こんな朝を続けて二日過ごした。
つりが治まってもずっと両足のふくらはぎが
固く痛いままだった。
ストレッチをしても治らず、自分でさすったり
マッサージをしても少し楽にはなるが、まだ
残っていた。
歩いたり、階段を降りるのも痛むようになってしまった。
一人目の妊婦のときは、できる限り身体のケア、
ストレッチをしたりしていた。
よく仕事の合間も休んだり、食べ物も考えていた。
しかし今は仕事の合間でも、ゆっくり座ったり、横に
なったりがあまりできない。
息子はいつでも遊びたいし、かまってもらいたい。
私もできるかぎりそうしたいと思う。
抱っこしたり動きまわっている。
夜ベッドに横になる時には
「限界です」と身体が言っている。
私のヴォイストレーニングの生徒さんで、
整体師の方がいらっしゃる。
彼女にこのことを話すと、
ちょっと触らせてもらっていですか?
と足のつぼなのか何箇所かを押してもらったら、
この痛みがスーッとなくなった。
これは不思議。
私の足は軽くなり、気分も軽くなった。
あ~、なんとありがたいマジックハンドを
もってらっしゃるのだろうと彼女にとても
感謝だった。
やはり冷えは馬鹿にできない。
身体が冷えないように気をつけようと
私は反省した。
先日出産前に定期健診のため久しぶりに歯医者へ行った。
息子は少し怖がったが泣かずにちゃんと口を開け先生に
診てもらうことができた。
前は大泣きしていたのに、三歳近くなるとこうなるのかと
感心する。
彼自身もそれができたことが嬉しいのだろう、
終わった後も超ご機嫌だった。
「次はママ、がんばってね!」
と私に言い待合室へ歩いて行った。
私の大きなお腹を見てか、先生は何気なくひざかけを
くれた。
これがとても心地よかった。
歯医者の椅子で眠りそうになりながら口を開けている
私だった。
行きつけのスーパーでいっぱいのかごをレジに
持っていくと、前の男性がカートからその重いかごを
おろしてくれた。
街の中でもやさしい心遣いを感じ、感謝の気持ちになる。
息子は、あかちゃんがでてきたら楽になるよ。
と私を励ましてくれる。
突き出たお腹のてっぺんのおへそを指して、
ここから赤ちゃんが聴いてるの?
と、そこに話しかける姿は可愛らしく
私は幸せで心が和む。
身体の不自由さおあり、普通の服も着れないし、
お腹が突き出てカッコ悪い。
新し命をお腹に抱えている妊婦さんしか
感じられないことが、たくさんあるのだろうなぁ。
お腹を中からけられ、勝手にお腹がぐにょっと
動くのを見たり、検診のエコーで無事に育って
いるとわかり安心したり・・・
妊婦は家族や、周りの人の心遣いややさしさによって
支えられているのだろうぁ。
出産は大変だけど、さぁどんな風に新しい
命を迎えることができるか楽しみだ。
tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌vol.75
(2013年9月1日)
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